里ネコ・ミーヤのこと

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七つの仔の出産と成長のアルバム

出産の日　-2010.4.27-

第一週　-2010.4.28-5.3-

第二週　-2010.5.4-5.10-

第三週　-2010.5.11-5.17-

第四週　-2010.5.18-5.24-

第五週　-2010.5.25-5.31-

第六週　-2010.6.1-6.7-

第七週　-2010.6.8-6.14-

第八週　-2010.6.15-6.21-

第九週　-2010.6.22-6.28-

第十週　-2010.6.29-7.3-

最後の頁　-2010.7.4-

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里親さんのお便りコーナー

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ミーヤの物語

2010年のこと

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里ネコ・ミーヤのこと

わたしたち夫婦が、秋田に移住をしたその2日後に、転居先の勝手口に訪問してきた珍客がおりました。愛らしい顔立ちをした、小柄な若い牝ネコです。
ずいぶんと人馴れしているので、最初はご近所の飼いネコと思っていました。お腹が膨らんで、身籠っています。立ち去る気配がないので、食事をお裾分けしましたら、喜んで食べていました。
ほどなく、これは捨てネコ、あるいは迷いネコであることが分かりました。ご近所中、聞いて廻っても誰も知らないのです。
この春は異常な寒さで、朝晩は震えるように冷え込む日が続いていました。わずかな家と家が点在するようなこの集落に、どこからやってきたのか、それまでどのように生き長らえていたものか不思議です。わたしたちの仮住まいのお宅の納屋を寝場所として、どうにか雨風をしのいでいた模様です。

やがて妻が｢ミーヤ｣と呼びはじめました。あなたは誰なの?と聞いたら、ミーヤと鳴いて答えた、と言うのです。抱っこは嫌いですが、懐いていて、すり寄ってきます。
可哀そうに、ウィルス性鼻気管炎（ＦＶＲ）という猫特有の風邪をこじらせていました。耳ダニも持っていました。治療を続けながら、ミーヤはにわかに家族の一員になっていきました。
診療先の動物病院で、堕胎させますか、ということも訊かれました。とっさに、自然のままにさせたい、と応えていました。仔ネコが産まれたとして、そのすべて面倒みることはできないし、貰い手がそうそう見つかるわけでないことも承知していました。ただ、臨月の膨らんだお腹を見ると、はいそうしてください、とは言えませんでした。

かくして、ミーヤは七匹の赤ちゃんネコのお母さんになりました。2010年4月27日のことです。
当日朝は、不安でミャアミャア鳴き続けていましたが、授乳を終えてからは、立派なお母さんぶりを発揮し続けました。
日に日に育っていく仔ネコを見ていると、産んでもらって良かったなあ、としみじみ思います。しかし、七匹もの仔ネコを飼い続けるわけにもいきません。それから里親さん探しが始まりました。いぬ・ねこネットワーク秋田に相談し、ウェブサイトで広く案内いただきましたら、またたく間に素晴らしい里親さんたちが名乗りでてくださいました。

このコーナーは、ミーヤの出産から仔育て、そして別れの日々を綴ったものです。また、里子に貰われていった仔ネコたちの、その後の成長ぶりを里親さんからの連絡に合わせて、掲載するものです。

わたしたちの田舎暮らしの出発と機をいっしょにして、ミーヤとの出逢いがありました。これがわたしたちにとっても、彼女にとっても、すこし大袈裟な言い方ですが｢運命｣だったのだと思います。また、七匹の仔ネコたちと里親さんとのめぐり合わせもしかりです。
かくして里ネコ・ミーヤは、田舎の空気を胸いっぱいに吸い込んで、きょうもすこやかに暮らしています。

ネコのブログ掲載記事

4月15日　あなたはどこから
4月17日　大潟村情報発信者・海山さん
4月20日　ノラ遁走
4月21日　姫、お覚悟を
4月27日　妻の挑戦
4月28日　仔ネコが産まれたよ