里ネコ・ミーヤのこと |
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七つの仔の出産と成長のアルバム |
出産の日 -2010.4.27- |
第一週 -2010.4.28-5.3- |
第二週 -2010.5.4-5.10- |
第三週 -2010.5.11-5.17- |
第四週 -2010.5.18-5.24- |
第五週 -2010.5.25-5.31- |
第六週 -2010.6.1-6.7- |
第七週 -2010.6.8-6.14- |
第八週 -2010.6.15-6.21- |
第九週 -2010.6.22-6.28- |
第十週 -2010.6.29-7.3- |
最後の頁 -2010.7.4- |
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里親さんのお便りコーナー |
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ミーヤの物語 |
2010年のこと |
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本日は体重測定の日。夕刻の食事の直後でしたで、離乳食組と母乳組でアンバランスになったかも知れませんが、やはり離乳食への切替の早いチームの増加が著しいですね。この一週間で、ゴンタが111c、ブチ_2で122c。キジ_2に至っては128cで、いちばんのおチビさんからあっという間に抜き出てきました。対して、母乳組は60c程度の増加です。どういうわけか、ブチ_1君はそれでも118c。おっぱいをグビグビ飲んでいるのでしょうね。恐るべし。
ただ、ご心配なく。離乳については、人間の赤ちゃんでも神経質に考えてしまいますが、終わってみるとなんとなく帳尻があっているものです。きっとネコちゃんもそうでしょう。
<末娘の手紙から>ミーヤの仔ネコたち、かわいいね。さいしょは大事な時期にお父さんとお母さんに出会えたミーヤは幸せだなと思ってたけど、手紙を読むうちにつれて、幸せだったのは、ミーヤと仔ネコたちと出会えたお父さんとお母さんだったのかもね。よかったね!!
雄雌による行動の差が、かなりはっきりと出てきています。
男の仔たちは好奇心が強く、わたしに、すぐ駆け寄ってきて、よじ登って、じゃれて、取っ組み合いを始めます。いずれも動きは活発ですが、ゴンタは長男らしさがあり、ブチ_1はガキ大将風のじつは怖がり屋であり、キジ_2は人見知りしない甘えん坊です。
一方、女の仔たちは(彼女たちにとっては)巨体なわたしに臆するところがあるようです。それでもほどなくブチ_2が、膝の上や首までのってきます。ニャアとフユもじきに、わたしを小山にみたてて遊びはじめますが、ブチ_3は、まだなかなか近寄ってきません。一番、引っ込み思案です。
兄弟姉妹はじゃれあい、すき放題に走り回って、勢い余って噛み合うので、始終、ギャッと悲鳴をあげます。仔育てがはじめてのミーヤは気が気でないようです。それでも、ニャアニャ、キャッキャの大騒ぎがふと気づくと静かになっています。覗いてみると七匹が、だんごになって眠りこけています。
兄弟姉妹は、兄弟姉妹なんですね。
八峰町のIsさんが、三人目の里親として、キジ_2を選ばれました。名前は...思案中です。
人見知りをしない男の仔で、わたしが行くといつもいちばんによじ登ってきて、他の仔とじゃれあっては、またよじ登ってきて、いつの間にか寝ています。わたしの指を舐めたり、かんだり・・・、数日前はその加減が分からず、力任せでしたが、それは痛いよと教えましたら、いわゆる甘え噛みを覚えました。表情も豊かなので、もっとも写真に撮りやすい仔です。
ブチ_1とどちらにしようか、一晩考えあぐんだ末の結論でした。こちらはわたしたち夫婦が、ひそかに突進小僧と名づけている元気もので、乱暴者の淋しがり屋です。突進ばかりしていますので、もっとも撮影し難い仔。なにかとんでもないことをしでかしそうな素質を感じさせるところがあり、キジ_2とは性格も対照的です。
全人類のすべての悩みを独りで抱えたような一晩だったのではないでしょうか。お疲れさまでした。どうか、キジ_2を幸せにしてあげてください。
にかほ市のStさんへの里子は、ブチ_1になりました。名前はこれから、です。
額にある三日月っぽい模様が決め手になったようです。小学生のお孫さんの良い遊び相手になってくれるでしょう。七匹の兄弟姉妹が別れ別れになり、母ネコのミーヤとも離れて、いちばん寂しくなってピーピー泣くのは、ブチ_1ではないかと想えます。どうか、可愛がってあげてください。
ニャアとフユが離乳食を食べるようになりました。鼻先にもっていっても、どうも興味なさそうに横を向いてばかりなので、一計を案じました。トレイを囲んでムシャムシャ食べているゴンタとキジ_2、ブチ_2のわきから、フードを1個ずつ取り出し、ニャア、フユ、ブチ_1、ブチ_3の手の甲にすり潰すようにしてべったりなすりつけます。ネコは清潔好きですから、一生懸命それを舐めます。舐めているうちに味を覚え、食べるようになるだろうという作戦です。そして、見事、ニャアとフユがはまったのです。それでも、ブチ_1とブチ_3はなかなか頑固。手の甲は舐めるのですが、その先に進みません。こうなったら、根気比べと行きましょう。
仔ネコの手の甲になすりつけたかすが、わたしの指先に残ります。夢中になっているうちに、ついついそれを口に入れてしまいました。ゲッ・・・あれっ・・・でも・・・これって、悪くないじゃん(なぜか、横浜弁)。お願いだから、騙されたと思って食べてみてくれよぉ。
青森市からYhさんご夫妻が来られました。やはりそうとう迷った末、しばし時間をかけて悩んでみることにしました。ブチ_2とブチ_3も、それぞれの魅力があり、優劣の問題でないだけに納得ゆくまで考えてほしいものです。
目立ちはしないが、ふと気になる子がクラスに居て、そうして見るとなかなか美人だし、頭も性格もよい。ブチ_2はそんな感じの仔です。わたしにベタつかないけれど、ちゃんと膝のうえに乗るし、お転婆ではないが、男の仔たちとも対等につきあっています。離乳のときも、これは餌だときちんと認識して食べたふしがあり、利発さを感じます。ゴンタとキジ_2は、ガツガツありつきますが、ブチ_2はゆっくりと時間をかけて、適量を食べています。手足が長く、小顔なので急に大人っぽくみえるようになりました。きっとスレンダーで妖艶な美猫になるのではないでしょか。
一方、ブチ_3は,七匹の兄弟姉妹のなかで、いちばんシャイで、おっとりしています。幼稚園の先生を元気な男の子たちが囲んで、一緒に遊ぼうとせまるなか、すこし遠巻きにそれをみながら立っている女の子、そんな感じです。いじめられっ子でも、暗い性格の子でもなく、そういうのが好きなのです。離乳を覚えるのも遅かったのですが、兄弟姉妹の様子をみながら、彼らが食べ終わったあとで、そっとトレイに近づいて、ついばむように食べはじめました。その瞬間、その仕草がいかにもブチ_3らしく、見ていて微笑ましい思いでした。わたしに馴れ慣れしくもせず、わたしの膝のうえで眠ったのもいちばん最後でした。でも、そのときは安心し切って、いちばん最後まで寝ていました。表情にも幼さが残っています。たいへん個性的な模様をしていますので、どんなネコに育っていくのか楽しみです。
どうか、どちらの仔でも、永く可愛がってあげてください。
Yhさんの里子がブチ_2で決まりました。そうとう悩まれたうえでの決断でした。
これで、いちばん幼い面影のブチ_3が残りました。模様が個性的であるし、シャイなだけに、慣れると可愛さもひとしおでありましょう。早いうちに里親さんがあらわれると想っていましたが、いずれこれはご縁というものです。
この仔だけは、わたしたちで命名してあげることにしました。「フクちゃん」です。ふくよかな顔つきでしすし、最後のものには福があります。幸福の「フク」です。さて、もうひと頑張り。フクちゃんの里親さんを探しましょう。
青森市のYhさんから連絡があり、ブチ_2は“鈴(スズ)”ちゃんという名前になりました。かわいらしく涼やかですね。たくさん呼びかけていくことにしましょう。
里子が、次々に決まっていくことは、淋しさもありますが、やはり喜ばしいことです。里親になっていただくみなさんが、あぁこの方であれば、ほんとうに可愛がってくれるだろうなと、安心できる方ばかり。それがなによりです。
こまめな情報提供が大事だと思っていますので、毎日の成長を、このようにウェブサイトで更新していますが、どれほど可愛く写真におさめても本物には敵いません。ネコに魅せられた、里親さんの行動パターンは、以下のようになります。
1.訪問早々、お茶の時間も惜しんで、まずはネコちゃん部屋に直行する。
2.開口一番、イヤ〜〜〜とうなって、しばらく声がでない。
3.仔ネコの記号や写真の順番が、すっかり頭に入っており、実際に動く仔ネコとの照合を即座に行う。
4.そのまま釘付けになって、しばらく動くことができない。
5.このままここに泊まっていきますか、箱ごと持って帰りますかというジョークに、思わずウンと言いそうになっている。
6.母ネコ・ミーヤに感謝やねぎらいの言葉を投げかける。
7.後ろ髪を、ほんとうに引かれているようにネコちゃん部屋から出てくる。そして、何度か行ったり来たりする。
8.お茶をすすりながら、かんぜんに放心状態になっている。
すいません、みなさん。でも、ほんとうなんです。